小学四年生算数 見取り図の描き方
立体を脳内でイメージするのは大人でも難しい事です。
況や小学生をや。
小学生で習う四角形の面積や三角形の面積の求め方(公式がなぜそうなるか)、平面や立体の作図法など、ここで躓いてしまうと、中学生→高校生…と後々の図形問題に対する苦手意識ができてしまうため、分からないようなら先生に聞きましょう。大人は教えてあげてください。
小学四年生の今頃に習う見取り図の書き方では立方体と直方体の二つを使って実践されます。そしてパターンも二つ。一つの面を正面にとらえた場合と、辺・頂点を正面にとらえた場合です。
左が『一つの面を正面にとらえた場合』、右が『辺・頂点を正面にとらえた場合』です。
ポイントは二点。
縦の線なら縦の線で平行に書くという事 。
見えない辺を表す点線は三本という事。
もしこの時、『平行』という単語を聞いて反応がなかった場合学習内容を少し戻してください。垂直と並行を理解していない可能性があります。
『一つの面を正面にとらえた場合』
1.縦と横の実線で正面の四角形を描きます。
2.奥行になる三本の斜め線を描きます。
ななめの平行な線は三角定規を二本使えば難なくかけますが、恐らくマス目になったプリントで練習するのでそれを使いましょう。横になんマス進んで縦になんマス進むかを数えれば平行になります。
3.斜めの線を縦と横の線でつなぎます。
4.見えない辺三本を点線で書きます。
奥の四角形を点線二本で完成させ(下図の青線と緑線)、角の斜め線を繋げるようにします。
因みに、点線の位置を変えると奥の四角形が前の四角形を入れ代わります。
『辺・頂点を正面にとらえた場合』
立体を上から見た場合の作図で説明します。
1.斜め線で上面にくる四角形を描きます。ひし形の様になります。
2.左右の頂点二つと、下の頂点一つから垂線を引きます。
3.垂線を斜め線二本でつなぎます。
4.上面の上の頂点から点線を垂直に下ろし、それに向かって底面左右の頂点から点線で斜め線を引っ張ります。
個人個人イメージのしやすさがあるので描き方に差はあるので、厳密にこれらの描き方一つが正解ではありません。
ただ、描き方が分からない子供には実線を描いてから点線を描くようにするのが良いと思われます。
参考になれば幸いです。
育伸速算会 鹿児島宇宿そろばん教室より