たまにこういう事をします
算数(数学?)の証明問題です。
グローバル化が叫ばれて久しく英語教育も良いですが、日本語を上手に使えるように算数というより国語の問題を出題。
よく考えれば難しい問題ではないので、生徒に読みやすい文章を意識してもらいました。
『一辺7㎝の正方形の的に、50発の弾丸をお互い1.5㎝以上離して撃ち込むことは可能か?』
【小学六年生Kさんの解答】
1辺が70㎝のため、1辺に4つ入る。
そして、正方形のため、1辺に4つ図形が入る。
なので、50発の玉を15㎝あけてうつことは、不可能。
答えは合っていますね。しかし「1辺に4つ入る」「1辺に4つ図形が入る」では主語が抜けていて意味が通じません(問題文を読めば何が言いたいのかは分かりますが)。
下線部分をまとめて、『1辺が70㎝のため、縦横を15㎝で分けると16個の正方形が入る。』と書くと良いかもしれませんね。
【小学生四年生Mさん】
15㎝はなしてうっても角度によって当たる方向が変わるから、可のう。
【小学生四年生Yさん】
四方八方から打ったらいいから、可のう。
問題が難しかったかもしれません。立方体を想像させてしまったようです。
今後出題の際は図に書く様にします。
【解答例】
距離が15㎝以上離れていない弾痕が一組でもあってはいけないので、どうしても近づいてしまう弾痕一組(二つ)を探し、その一組が15㎝以上離れているかどうかで判断します。
縦横10㎝で区切りると49個の正方形を作ると(このあたりで不可能なのが想像できますね)、一つだけ弾が二発当たる正方形が見つかります。この二発が最も離れるのはそれぞれが対角にあるときです。
一辺10㎝の正方形なので対角線の長さは三平方の定理から10√2㎝(ひとよひとよにひとみごろ……約14㎝)。
15㎝未満なので不可能となります。